弊所の主要業務である特許出願に関連した弊所の特徴をいくつかご紹介します。
弊所では、まず、依頼者様が特許を受けようとしている発明（出願対象発明）を、可能な限り正確に理解することから始めます。有効で強い特許権を取得するためには、明細書において、出願対象発明をわかりやすく説明することが必要となりますが、そのためには、出願対象発明を正確に理解していることが必須となるからです。これは当たり前のことですが、世の中の公開公報等を見ると、明細書を書いている人間が、発明の内容を充分に理解しないで書いているのではないかと疑わせるものが少なからずあるように感じております。
弊所では、発明者との打ち合わせを、必ず行います。発明を正確に理解するには、発明者から直接お話を聞くことが必須であると考えているからです。発明者の方が用意された資料のみから発明を理解しようとした場合、まず、発明者の頭の中にある発明と、資料に記載された発明とに齟齬が生じる可能性があり、更に、資料に記載された発明と、当該資料から弊所が理解した発明とに齟齬が生じる可能性があります。発明者から直接お話を聞くことにより、このような齟齬が生じる可能性をなくすことができます。
弊所では、発明者の方に発明の内容を説明した資料を用意して頂かなくても、発明者からの聞き取りのみで、明細書等を作成することも可能です。一般論としては、質の高い明細書をより早く完成させるためには、適当な資料があった方がよいのですが、慣れていない発明者の場合、資料の準備に膨大な時間がかかったり、そもそも、どのような資料を用意すればよいのかがわからず先に進まない場合もございます。そのような場合には、まず、弊所との打ち合わせを行っていただければ、効率的に事を進めることが可能となります。
例えば、一度打ち合わせを行えば、どのような資料を用意すればよいのかが明確になりますので、慣れていない発明者の方でも、資料の準備ができるようになるケースも少なくないですし、それでも難しいようであれば、必要に応じて打ち合わせを繰り返すことで、出願に必要な情報を、聞き取りのみから入手することも可能となります。但し、打ち合わせを繰り返すこと等によって弊所での作業量が標準的な場合より多くなった場合は、割増料金を頂くことがございます。
なお、弊所では、図面については、発明者が用意した方がより正確なものができると考えており、最終的に、元となる図面については発明者の方に作成していただくケースが多くなっております（特に、機械系の案件の場合）。この際、図面がCADで作成されている場合は、必要に応じてDXF形式等に変換していただいた上で、CADデータを頂くことも多いです。
弊所では、依頼者からのご指示がない場合でも、明細書を作成するに当たって、簡単な先行技術調査を行います。これは、適切な明細書の作成には、先行技術の把握が重要と考えているからです。なお、弊所で自発的に行う簡易先行技術調査（無料）は、あくまで、弊所での明細書作成の参考のためにするものですから、非常に簡易なものであり、すべての関連する先行技術の発見を目的とするものではありません。しかしながら、このような非常な簡易なものであっても実際に調査を行うことにより、きわめて類似した先行技術を発見できる場合もございます。類似した先行技術を発見した場合は、依頼者の方にご通知の上、その後の対応をご相談させて頂きます。
もちろん、より詳細な先行技術調査をご希望であれば、有料での先行技術調査も承っております。
弊所では、依頼者様の発明が適切に保護されるために必要充分な分量の明細書を作成するよう心がけております。これも当たり前のことですが、最近の公開公報等を見ると、無駄に長い明細書が増えてきているように思われます。もちろん、特許を受けようとする発明のポイントに関連する事項については、詳細に説明する必要がありますが、発明のポイントに関連しない事項については、必要最低限の説明をすれば足りるはずです。発明のポイントに関連しない事項を延々と書いても、かえって発明のポイントをわかりづらくするだけですし、費用的にも不利になります（例えば、弁理士費用や外国出願する場合の翻訳費用の増加につながります）。
以 上